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Kumiko OGURA's "DAIHATSU YONEX JAPAN OPEN 2017" Tournament Report

『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』は、2018年1月23日から28日までの6日間の会期で開催され、数多くの観衆が会場を埋め尽くしました。
この大会はインドネシアの選手にとって、自国で開催される権威のあるバドミントン大会で、大会期間中会場となったスナヤン内ゲロラ・ブン・カルノ屋内スタジアムでは、さまざまなドラマが繰り広げられました。
その様子を、会場で実際に大会を観戦したベン・カシャファーニがお伝えします。

『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』ベン・カシャファーニによるレポート

今回、新しく生まれ変わった『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』を観戦して、自分も含めたスポーツ・パーソナリティーやエンターテイナーにとって気付かされることがたくさんありました。
それは、ファンあってこそのスポーツということ。
ファンがいてこそ選手たちの精神は高揚し、モチベーションも上がります。ファンの前で絶対勝ってみせるという決意が、最高レベルのプレーを生み出すということを、今回しみじみと感じさせられました。

今大会はとにかく規模が大きく、多くの観衆がとてつもない盛り上がりを見せました。会場となったイストラ・スナヤン屋内競技場は装いを一新し、今回初めてお披露目されたのですが、その会場で繰り広げられたシーンは痛快そのもの。特に28日に行われた決勝戦で、インドネシアの選手が4試合に出場した光景は印象的でした。熱のこもった掛け声や選手たちを称える観衆の大声援は、会場内のみならずアリーナ付近にいる人々までも鳥肌を立てるほどだったのです。

また、今大会では、地元インドネシアの若きシングルスのスター、アンソニー・シニスカ・ギンティングと、トップペアのマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョのペアが、それぞれ男子シングルスと男子ダブルスで優勝しました。
この勢いで、今年のインドネシア・オープンとアジア競技大会など、今後イストラ・スナヤン屋内競技場で開催される大会で、インドネシア勢がさらに躍進し、自国により多くの栄光をもたらしてくれることが期待されます。

決勝戦について

男子シングルス決勝:地元ファンに歓喜をもたらした、若きシングルスのスター!

優勝候補のビクター・アクセルセンが、2回戦で対戦した日本の坂井一将に敗れるなど、男子シングルスのタイトルは予想外の激しい争奪戦になりました。
インドネシアのスター選手であるアンソニー・シニスカ・ギンティングは、五輪王者のチェン・ロンとの準々決勝を、1時間あまりの接戦の末、21-11、16-21、21-18のスコアで破り、準決勝に進出しました。
続く準決勝の相手は、世界ランク6位の台湾のチョウ・ティエンチェン。この試合も第3ゲームまでもつれ込む激戦となり、結果ギンティングが21-16、13-21、21-12のスコアで勝利しました。 決勝戦の相手は、ビクター・アクセルセン、そして韓国のソン・ワンホ(世界ランク4位)を倒した27歳の日本の坂井一将。
坂井は、もしかしたら会場を埋め尽くしたインドネシア・サポーターたちの必死の声援に、少し動揺したのかもしれません。逆に21歳のギンティングはそんな会場のムードに勇気づけられて、わずか33分のワンサイドゲームで男子シングルスの優勝を決めました。

女子シングルス決勝:タイ・ツーインがサイナ・ネワールに勝利し、世界ランクトップに!

この大会の一週間前に行われた『PERODUA Malaysia Masters 2018 presented by DAIHATSU』で、ラチャノック・インタノンに敗退したタイ・ツーインでしたが、今大会では力強く素晴らしいパフォーマンスを出して見事に復活。世界ランクトップの座を不動のものにしました。
タイの強みは、対戦相手の試合運びを読み取り、相手の弱点を突いてミスを誘う才能にあります。この決勝戦でもその強みが十分に発揮されました。対戦相手であるインドのサイナ・ネワールはタイのプレッシャーに押しつぶされ、試合の立て直しをできずに、終始タイにコートを支配され続けました。その結果、タイはインドのチャンピオン相手に21-9、21-13の2ゲームを連取し、わずか27分で優勝を勝ち取りました。

男子ダブルス決勝:マルクス/ケビンペアが中国のリー/リュウペアを制し、イストラは歓喜に包まれた。

インドネシアの女子ダブルスと混合ダブルスのペアが決勝戦で敗退したことで、イストラ競技場には重い空気が漂いました。しかし、そんなインドネシアサポーターの重い空気を晴らしてくれたのが、マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョペアでした。
決勝は、世界ランク2位の中国のリー・ジュンホゥイ/リュウ・ユーチェンペアとの対戦。第1ゲームを簡単に取られたマルクス/ケビンペアでしたが、会場を埋め尽くした約7,200人のファンが一致団結して応援するなか、第2ゲーム以降インドネシアの二人組は徐々に優勢になっていきました。トップペア同士の争いだけに、一進一退の攻防を重ねていましたが、マルクス/ケビンペアは徹底的に応戦し、結果11-21、21-10、21-16のスコアで見事優勝。第1ゲームの敗北を引きずらず、攻撃的な試合運びをすることで力強く立ち直り、世界ナンバーワンのペアにふさわしい勝利を収めました。

女子ダブルス決勝:髙橋/松友ペア、地元のグレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユペア相手に、アウェイのプレッシャーをはねのけ優勝

髙橋礼華と松友美佐紀のペアは、マレーシア・マスターズの勝者であるカミラ・リター・ユール/クリスティナ・ペダーセン(orペデルセン)ペアとの準決勝を76分間で制し、決勝へと進出しました。
決勝の相手は、地元インドネシアのグレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユのペア。準決勝では第5シードのイ・ソヒ/シン・スンチャンペアに打ち勝っての決勝進出です。
その決勝戦では、48分でインドネシアのペアを下した髙橋/松友ペアが、昨年9月のジャパン・オープン以来の優勝に輝きました。しかしそれは、決して楽な勝利ではありませんでした。
髙橋/松友ペアは、コートの中のグレイシア/アプリヤニペアだけではなく、イストラ会場に詰めかけた多くのインドネシア・サポーターたちからのブーイングとも戦う必要がありました。そんなとてつもないプレッシャーの中、それでもこの日本人ペアは怯むことなく戦い、21-17、21-12というスコアで見事勝利を収めました。

混合ダブルス決勝:この種目初のインドネシアペアの決勝進出。しかし中国のジェン/ファンペアの速攻戦術に敗れる。

地元ファンから絶大な人気を誇るタントゥイ・アマド/リリアナ・ナッチルペア(通称Owi/Butet)は、優勝候補筆頭の期待を受けて、決勝の行われるセンターコートへ入場しました。
準決勝で同国のパラフィーン・ジョーダン/メラティ・デファ・オクタフィアニペアを下した後、決勝に進んだタントゥイ/リリアナペアは、対戦相手である世界ランク第6位のジェン・シーウェイ/ファン・ヤチョンペアから初勝利を収めるため、果敢に挑みました。しかし中国ペアは世界ランク第6位の本領を発揮し、得意のスピーディーな試合展開でインドネシアのペアを翻弄、会場に詰めかけたインドネシアのファンをがっかりさせる程、タントゥイ/リリアナペアを圧倒しました。
試合序盤こそ接戦でしたが、ジェンの速攻に押され続け、結局わずか33分間、21-14、21-11のスコアでインドネシアペアは敗北を喫しました。

優勝者インタビュー

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョペア
(男子ダブルス優勝)

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「第1ゲームではいつもの調子が出ずに、結局それが命取りとなってしまった。中国ペアはとても反撃が早かったが、第2、第3ゲームではいつもの調子を取り戻せたので、彼らの試合運びを混乱させることができた。初めてホームで優勝できて本当に嬉しい。今後は世界選手権とジャカルタでのアジア競技大会に集中していきたい。」

髙橋礼華/松友美佐紀ペア
(女子ダブルス優勝)

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「とにかくきつい試合になるだろうと覚悟していた。相手ペアと戦うだけでなく、会場には7,000人の熱狂的な地元ファンがいて、一致団結してグレイシアとアプリヤニを応援しているのだから、圧倒的にアウェイだった。でもコート上での集中を切らさずに作戦どおりやったことが、優勝という結果につながったと思う。」

決勝戦 試合結果

種目選手名試合内容
男子シングルス
  • アンソニー・シニスカ・ギンティング
  • 2-0
  • 坂井一将
21-13, 21-12
女子シングルス
  • タイ・ツーイン
  • 2-0
  • サイナ・ネワール
21-9, 21-13
男子ダブルス
  • マルクス・フェルナルディ・ギデオン
    ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ
  • 2-1
  • リー・ジュンホゥイ
    リュウ・ユーチェン
11-21, 21-10, 21-16
女子ダブルス
  • 髙橋礼華
    松友美佐紀
  • 2-0
  • カミラ・リター・ユール
    クリスティナ・ペダーセン
21-17, 21-12
混合ダブルス
  • ジェン・シーウェイ
    ファン・ヤチョン
  • 2-0
  • タントゥイ・アマド
    リリアナ・ナッチル
21-14, 21-11

大会を終え、2019年に向けて

ダイハツ・バドミントン・シリーズへの大きな一歩として

ダイハツは、ジャカルタのゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムにある有名なバドミントン会場で行われた『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』のスポンサーとして大成功を収め、この大会を通してその大きな存在感を世界に知らしめることができました。

新たな改修工事を経て、収容規模7,200人の屋内競技場となった会場には、決勝戦を見るために集まったたくさんのファンで超満員となりました。コートで展開されるエキサイティングな試合はもちろん、コートの外でも、多彩なイベントやお祭りのような行事が開催され、多くの来場者を魅了しました。今大会は、選手たちにとって来たるインドネシア・オープンや、さらに重要な8月のアジア競技大会(ジャカルタ市・パレンバンで開催)において、何が期待されるのかを知るための絶好の機会となりました。

今回の『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』で明らかとなったように、何千ものファンの存在がある限り、今後もバドミントンは強い支持を受け続けていくことでしょう。

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ベン・カシャファーニ

ベン・カシャファーニ(1983年7月4日生)
インドネシア出身、MTV VJやTVホストのベンとして有名。ANTVの「Penghuni Terakhir 2010」や「Katakan Katamu Show」の2番組のホストを務めている。また、2008年より映画俳優としても活躍。

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