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Reem Shahwaの『PERODUA Malaysia Masters 2018 presented by DAIHATSU』大会レポート

2018年1月16日〜21日まで、クアラルンプールのスポーツシティにて開催された世界最高峰のバドミントン国際大会『PERODUA Malaysia Masters 2018 presented by DAIHATSU』。会場では連日エキサイティングな試合が行われ、興奮と感動に包まれつつ6日間の日程を終えました。その大会の様子を、クアラルンプールのBukit Jalilにある「アクシアタアリーナ」で観戦した、Reem Shahwaがお伝えします。

『PERODUA Malaysia Masters 2018 presented by DAIHATSU』Reem Shahwaによるレポート

今回より『PERODUA Malaysia Masters 2018 presented by DAIHATSU』となった本大会は、大会名だけではなくグレード2のレベル4トーナメントに生まれ変わりました。

世界各国から380名の選手が集まった本大会は、クアラルンプールのBukit Jaliにある「アクシアタアリーナ」で開催され、2018年1月16日から21日までの大会期間中、会場は地元のバドミントンファンの熱気に包まれました。

私たちマレーシア人にとっては、準決勝まで勝ち進んだリュー・ダレンの復帰だけでも十分に嬉しかったのですが、マレーシア男子ダブルスのゴー・Vシェム/タン・ウィーキョンペアが、現世界王者のリュウ・チェン/ツァン・ナンペアを倒して決勝戦へ進んだ時には、最高に盛り上がりました。

マレーシア国旗がはためき、地元のファンによる「マレーシア・ボレッ」の大声援に包まれる会場に、デンマークや日本、タイや中国といった国々から、多くのファンの方々が足を運んできてくれている光景を見て、私はこのトーナメントがまさにワールドクラスの大会として認められたのだと、とてもうれしく思いました。

決勝戦について

男子シングルス決勝:スリルに満ちた接戦となった男子シングルス決勝。

約5,000人の観衆が見守る中行われた男子シングルス決勝は、世界ランク1位のビクター・アクセルセンと日本のエース西本拳太が激突。まさにスリル満点のゲーム展開で、プレミア国際バドミントン・トーナメントのステータスにふさわしい試合となりました。
昨年開催された「ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン2017」など、両者は過去に2度対戦していますが、アクセルセンが決勝へと駒を進めることが予想されていた一方で、西本が決勝まで勝ち進んできたことは、正直予想外の展開でした。
西本は一回戦で1時間18分の激闘の末に、あのリー・チョンウェイに競り勝ち、一躍脚光を浴びました。

注目の対戦となった決勝戦開始直後は、両選手とも相手の出方を探りながら用心深く戦いを進めていましたが、やがてアクセルセンが、彼の得意技である正確無比のオーバーヘッドスマッシュを繰り出し、長いラリーに持ち込むようになりました。西本も負けじと、攻撃と防御を効果的に織り交ぜたプレーを展開。逆にアクセルセンを苦しめる場面もありましたが、結局21-13でアクセルセンが第1ゲームを先取しました。
続く第2ゲームでは、西本が23-21で接戦を制して一矢を報いましたが、第3ゲームではアクセルセンが序盤から圧倒的力を見せつけ、中盤で11-6と大幅なリードを獲得。一方の西本には疲れが見えはじめ、そのまま21-18でアクセルセンが勝利をつかみました。しかし西本にとっても今大会決勝まで勝ち進んだことが良い経験となり、今後さらなるレベルアップが期待できると思います。

女子シングルス決勝:タイ・バドミントン界の女王ラチャノックが初タイトルに輝く!

タイのスター選手、ラチャノック・インタノン(世界5位)は、日本の山口茜との接戦を制し、決勝戦進出を決めました。ラチャノックは、タイ・マスターズで敗れた後だけに、初のメジャータイトル獲得に向けて全力で決勝に挑みました。決勝の相手は、世界ランク1位のタイ・ツーイン。大勢の観客が見守る中、両選手は1点ずつを取り合うような大接戦を展開し、会場は大きな興奮に包まれました。

試合開始当初から積極的なプレーで優位に立ったラチャノックは、得意のストロークと攻撃的な試合運びでタイを揺さぶり、第1ゲームを21-16で先取。続く第2ゲームは逆に14-21で取られますが、第3ゲームは最後まで一進一退のゲーム展開となり、前半を終えてラチャノックが11-8とリード。しかしタイは卓越した試合運びにより14-14と追いつくと、その勢いで逆転し、18-15とリードを広げます。その後ラチャノックも必死に追い上げ、22-22のデュースにもつれ込みます。勢いに乗るラチャノックは持てる力を出し切って2得点を連取し、ラチャノックが見事優勝。本年初の大きな栄冠をタイに持ち帰ることができました。

男子ダブルス決勝:若いインドネシアペアのプレッシャーに失速するゴー/タンペア。予想外の展開に会場は騒然。

マレーシアのダブルスのスターで、世界ランク24位のゴー・V・シェム/タン・ウィーキョンペアは、約5,000人のマレーシアサポーターの大歓声に迎えられ、決勝の行われるアクシアタアリーナのセンターコートに華々しく入場しました。しかしその時多くの観客は、インドネシアのファジャル・アルフィアン/ムハマド・リアン・アルディアントという若きペアとの決勝戦が、予想外の展開を見せるとは思っていなかったのではないでしょうか。
ゴー/タンペアは、日本の嘉村健士/園田啓悟ペア(世界ランク4位)やデンマークのマッズ・コンラド・ピーターセン/マッズ・ピーラー・コールディングペア(世界ランク5位)を下して準々決勝に進出。
準々決勝では中国のリュウ・チェン/ツァン・ナンペア、そして準決勝では台湾のチェン・フンリン/ワン・チーリンペアに勝利し、世界ランク16位のファジャル/ムハンマドペアとの決勝戦へと駒を進めました。
決勝戦では、ゴー/タンペアは第1ゲームで21-14と圧勝し、いよいよ初タイトル獲得かと期待されましたが、その後試合は予想外の展開を迎えます。第2ゲーム序盤、マレーシアペアは7-1と着実に得点を重ねていきましたが、その後まさかのミスを連発して自滅。 インドネシアのファジャール/ムハマンドペアは、それに乗じて徐々に調子を回復し、デュースの末に24-22で第2ゲームを取り返しました。 そのプレッシャーに、ゴー/タンペアは平常心を失い、逆にインドネシアペアは調子を上げて行き、結局21-13の大差でファジャールとムハンマド・リアンの若きペアが勝利。この番狂わせに、会場は一時騒然となりました。

女子ダブルス決勝:カミラ/クリスティナペアが復活を遂げる。

カミラ・リター・ユール/クリスティナ・ペダセンのデンマークペアは、アグレッシブな攻撃と堅実な守備をうまく盛り込み、44分間の試合で、トップシードの中国のチェン・チンチェン/ジァ・イーファンペアを破り優勝しました。
デンマークペアは序盤から着実に得点を重ね、第1ゲームを11-7とリードして折り返しましたが、中国のチェン/ジアペアも徐々に挽回。一時は14-14、17-17と同点にまで持ち込みました。
しかし細身のカミラとクリスティナペアも力強いプレーで応戦し、20-20のイーブンに。その後“デンマーク娘”たちが得点を重ね、第1ゲームを22-20で勝ち取りました。
風の悪条件に見舞われながら、クリスティナとカミラは鉄壁のコンビネーションで守備を固め、中国ペアの攻撃を跳ね返していきました。そしてわずかなチャンスを見逃さずに速攻で反撃に出たため、チェンとジアのペアも防ぎ切れずに立て続けに4得点を失い、結局第2ゲームも21-18でデンマークペアが勝利し、中国ペアは敗れ去りました。

混合ダブルス:左ききのタン/ツェペア、世界ランク1位のペアを接戦の末に破る。

第2シードの香港のタン・チュンマン/ツェ・インスェットペアは、2人ともが左ききという珍しいペア。その特長をフルに活用し、世界ランク1位のチェン・シウェイ/ファン・ヤチョンペアに勝利しました。
両ペア共に、速攻の試合運びと巧みなネットプレーによって相手のミスを誘い、第1ゲームはハラハラドキドキの接戦。18-18のタイとなった時、チェン/ファンペアは相手ペアへプレッシャーを掛けるような猛攻を繰り出し、相手を追い詰めてミスを誘い、21-19と第1ゲームを先取。
しかし香港ペアも第2ゲームでは力強さを押し出し、22-20で試合をイーブンに戻します。
第3ゲームは、前半終わって11-10とタン/ツェペアがわずかにリードする展開でしたが、後半中国ペアが集中力を欠いてミスを連発。結局自滅するような形で優勝を逃しました。

優勝者インタビュー

ビクター・アクセルセン
(男子シングルスチャンピオン)

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「アリーナが難しい状態であったにもかかわらず、優勝できたのは幸運だった。過去に何度かこのような風の強い、シャトルが流されやすい状況に振り回された経験もあったので、今回は幸運だったと思う。追い風を受けている時にはシャトルのコントロールが効かなくなったが、つねに冷静を保つことで最後まで頑張りぬくことができた。一回戦でリー・チョンウェイに勝った西本は、本当に優れた選手で手ごわい相手だった。」

ファジャル・アルフィアン/ムハマド・リアン・アルディアント
(男子ダブルスチャンピオン)

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「スタートから厳しい試合だった。我々は出だしでつまずき、安定さを欠いたため、ゴーとタンにそのミスを突かれてしまった。第1ゲームでは完全に負けていたが、第2ゲームの開始とともに我々は自信を取り戻し、少しリラックスできたので、自分たちのリズムに乗って、相手ペアの試合運びが読めるようになった。13-18とリードされた時も、我々は冷静さを保つようにし、「失うものなど何ひとつないのだから、ベストショットを打とう」と、自分たちに言い聞かせて戦った。我々は相手ペアにプレッシャーをかけ続けたが、それが功を奏したのではないかと思う。優勝できてとても満足している。」

決勝戦 試合結果

種目選手名試合内容
男子シングルス
  • ビクター・アクセルセン
  • 2-1
  • 西本拳太
21-13, 21-23, 21-18
女子シングルス
  • ラチャノック・インタノン
  • 2-1
  • タイ・ツーイン
21-16, 14-21, 24-22
男子ダブルス
  • ファジャル・アルフィアン
    ムハマド・リアン・アルディアント
  • 2-1
  • ゴー・V・シェム
    タン・ウィーキョン
14-21, 24-22, 21-13
女子ダブルス
  • カミラ・リター・ユール
    クリスティナ・ペダセン
  • 2-0
  • チェン・チンチェン
    ジァ・イーファン
22-20, 21-18
混合ダブルス
  • タン・チュンマン
    ツェ・インスェット
  • 2-1
  • チェン・シウェイ
    ファン・ヤチョン
19-21, 22-20, 21-18

トーナメントを終えて、そして2019年に向かって

ダイハツ・バドミントン・シリーズへの大きな一歩として

今回よりダイハツが大会スポンサーとなったことは、この大会にとってとても大きな意味のあることです。大会のグレードが上がったことにより、世界のトップ選手たちがマレーシアに集まりました。これは地元ファンにとって何より大きな贈り物となったのではないでしょうか。試合の運営はもちろん、会場内や周辺環境も整えられ、世界大会の風格が生まれました。これはダイハツとマレーシアバドミントン協会(BAM)の素晴らしいパートナーシップのほんの第一歩であると私は思います。今大会は、今後益々成長を続けるでしょう。このパートナーシップが、一般のプレーヤーからプロの選手、そしてファンの方々に至るまで、マレーシアにおけるバドミントンのさらなる発展につながることを楽しみにしています。

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Reem Shahwa

Reem Shahwa Moh Redza(1985年10月31日生まれ)
NTV 7にてキャリアを開始。オーディションを経て、ESPNにてスポーツ専用チャネルへ転身した後、Astro Super Sportの司会者として活躍中。

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